助っ人が来てくれた

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女上司さんが寿退社してから一ヶ月が経過していた。

いまだ炎上生活は続いている。

 

「一人抜けた分の増員はないのかよ!」

狭い作業部屋に怒りの文句が今日もとどろく。

 

長期に及ぶ炎上生活にそろそろ限界だと感じていた私は段ボール箱を開封した。

帰宅できない日々なので会社に配送してもらった段ボール箱(ネット通販で購入した商品)だ。

 

商品を取り出しトイレに向かう。顔を洗ってから便座に座り一息ついた。

「さあ着替えるわよ。」

と呟きなら袖を通そうとしたまさにその瞬間だった。

 

「達人だ!超凄腕の達人が来てくれたぞ!」

「大丈夫だ!もう大丈夫だよ!」

助っ人が来てくれた!」

 

作業部屋から同僚たちの感極まった泣き声のような叫びが聞こえる。

私は着替えを中断して走り出す。

 

作業部屋のドアを開けるとそこには確かに…。