退職します

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作業部屋のドアを開けると歓喜の声でいっぱいだった。

長い炎上生活が一人の達人の登場により終わりを迎えたからだ。

 

抱き合って喜び合う同僚たち。

帰宅したら何をしようかとワクワク顔で語る同僚たち。

 

「俺、昼まで寝ちゃおうかな。」

「おいおい。そりゃハメはずしすぎだろ!」

 

ワハハハッ。

 

馬鹿な男たち…。

 

退職します。」

私は小声でそうつぶやき長年勤めた会社をあとにした。