はいそこまで

はいそこまでのアイコン

「さよならなんて言わないで欲しい。」

真剣な眼差しで彼が言う。

 

「こう毎日、つまらない用事で訪問される身にもなってよ。」

私は真剣に答えた。

 

「卒業して社会に出てから君との接触が減ってしまった。俺にとってそれは何よりも辛いんだ。」

シリアスな雰囲気を醸し出しつつ彼はそう言う。

 

「君と出会ってもう27年だ。俺の気持ちは変わらない。」

あれ?なんか微妙な雰囲気に…。と思ったけどつっこめる空気ではないわ。

 

「俺と一緒になって欲しい。君と生きていきたいんだ。」

あれ?これプロポーズ?えっ??

 

「お隣同士で同い年。保育園から小中高大いつも一緒の同級生。加えて苗字も同じ同士。これからも一緒にいて欲しい。」

とうとうこんな日が来てしまった。私はずっと分かっていました彼の気持ちを。

生まれてから今日まで毎日のように顔を合わせて来たのですから。(お隣さんなので遭遇率が高めですし。)

 

「だ、だからお、俺とけっけっこ…。」

赤面した彼が渾身の一撃のごとく何かを言おうとしたまさにその瞬間私は言った…。

 

はいそこまで!」