わたし疲れたわ

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わたし疲れたわ。」

私は一言そう言って実家に帰る事にした。

 

「新婚さんが一年もしないうちに実家に帰らせていただきます。しちゃったの?」

母が私にそう言う。

 

「別に新婚とか関係ないし。あのバカの顔見てるの疲れたから帰ってきただけよ。」

そう言いながら本当に私は疲れ切っていたんだなと自覚した。

 

「ま、好きにすれば。ゆっくりしてって良いわよ。」

母はそう言った。

 

ピンポーン

 

「は〜い。」

母が玄関のドアを開ける。

 

「すみません!すみません!俺、迎えにきました!!」

予想通り実家に来て30分としないうちに奴が訪問してきた。

 

「あら。なんだか懐かしいわね。結婚前はいつもピンポーンしに来てたものね。うふふっ。」

玄関で旦那と話しながら母が笑っている。

 

「許して欲しい!もう君を失望させたりしない!もう一度俺を信じてくれないか!」

玄関から頭の悪そうな男の叫び声が聞こえたような気がした。

 

「ほらほら、ダーリンが愛するお嫁さんを迎えに来たわよ。」

ニヤニヤしながら母が言う。

 

わたし疲れたわ。